東京海上フィルハーモニック第29回定期、無事終演しました！

昨年、第28回はコロナ禍による二度の中止を経ての演奏会でした。今回は諸事情や、年明けの地震や羽田での事故もあり、メンバー各々が災害対応に忙しい中での演奏会となりました。

演奏メンバーが全員揃ったのは、1月27日本番当日のみでした。

　

本当にメンバー全員が、開催できたことに感謝した演奏会だったと思います。関係者の皆様、事務局やスタッフの皆様、そしてご来聴くださりました皆様に心より感謝申し上げます。

「魔弾の射手」序曲では、オペラの各場面を醸し出せるよう、仕上げてきました。冒頭の弦楽器、そしてホルンも美しい調べを聴かせてくれました。木管各々のソロも健闘されていました。

　

ベートーヴェン1番では、ハイドン、モーツァルトの作品から学び取った上での、ベートーヴェン独自の世界の始まりを提示できていたのではないかと思います。秋に別団体でも取り上げる機会があるのですが、まだまだ楽しみが尽きない曲です。

　

チャイコフスキー5番は、指揮するのが十年以上振りとなりましたが、皆様表現力豊かに、圧倒的な絶望感から勝利までの道程を作りあげてくれました。第一楽章では自在なテンポに最後の慟哭まで。第二楽章でのホルンソロは素晴らしいものでした。第三楽章は優美なワルツから中間部の難所も無事切り抜け、第四楽章では最後に高らかな勝利の歌を歌い切ってくださいました。

　

アンコールでは、ファンファーレすぐ後の力が抜け切った良い響きもあり、振りながら感動していました。

　　

来年は記念すべき第30回定期、2025年1月26日、すみだトリフォニーで開催予定です。

お楽しみに♪